2010年10月03日

食事中の会話

日本では、食事の最中におしゃべりをするというのは、昔からあまり良いこととはされていませんよね。子供のころに、お父さんやお母さんに注意された記憶があるかたも多いでしょう。




今でも注意されますか。しかし、欧米人にとって食事中の会話というのは、マナー違反にはなりません。




適度に会話も交えながら食事をするのがごく当たり前のことなのです。そしてそれは、もちろんフランス料理を食べている最中でも同じです。




コース料理の最初から最後まで無言でいるほうが、マナー違反になってしまうということを覚えておいてください。もっとも、大声で話したり、大きな口を開けて大笑いしたりするのはマナー違反になりますから要注意です。




何事も節度を持って行いましょう。そして、もしも外国人と食事をすることになった場合に注意したいのは、宗教や政治の話題は避けるということです。




各自が正しいと思っている宗教や政治がありますし、外国人からすれば、無宗教の日本人のほうがよっぽどおかしいということになるんですね。根本的な部分の違いですので、せっかくの楽しい食事の時間を、わざわざ言い争いになるような話題で台無しにしてしまうのは愚かな事です。




また、他人の悪口なども話題にしないほうが良いでしょう。会社の上司や先輩、同僚、後輩の悪口などは、聞いているほうも楽しいはずがありません。




居酒屋ならばまだしも、優雅なフランス料理店でする会話として相応しいと思いますか。その場にいる全員が楽しめるような話題を選びましょう。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 13:06Comments(0)食中マナー

2010年10月01日

会計時のマナー

フランス料理店での美味しい食事が終わり、コーヒーや紅茶で締めくくったら、いよいよお会計となります。一般的なレストランでは、よくレジのところで、自分が払いますとか、いやいや私が払いますとか揉めていらっしゃるかたをお見受けいたしますね。




お相手のかたにご馳走してあげたい気持ちはよくわかりますが、フランス料理のレストランでは、このようなことはおやめください。フランス料理店では、普通、食事が終わったあと、お会計のためにサービスのかたを席まで呼びます。




と言いましても、大きな声で「スミマセ~ン!」などと呼ぶ必要はありません。サービスのかたは、常にお客様のことを見ていらっしゃいますから、目が合うだけで普通はわかってくれるものです。




万が一わかってくれない場合には、手を軽く上げれば大丈夫でしょう。高く上げる必要はありませんし、かえってマナー違反にもなりかねません。




目線を合わせて、かるく手を上げる・・・これでサービスのかたが席まで来てくれますから、そこで「お勘定お願いします」ですとか「チェックお願いします」などと言ってください。そして、お金を支払う段階になりますが、実際のところは、割り勘ということになっていたり、お財布は奥様が管理していたりという場合もありますでしょう。




しかし、フランス料理店での支払いは必ず男性が行うようにしてください。欧米ではご夫婦であっても男性が家計の管理をしている場合が多いので、レストランの支払いも男性がするものと決まっています。




フランス料理はヨーロッパのお料理ですから、ヨーロッパの習慣に従うのが良いでしょう。お店を出てから割り勘にするなどしてください。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 11:16Comments(0)食中マナー

2010年09月29日

フランス料理のマナー(食べきれない時)

フランス料理は、前菜から食後の飲み物までフルコースになっていますが、人によっては途中でお腹いっぱいになってしまう場合もあるでしょう。なにかしら体調があまり良くなくて、食欲がない時だってあり得ます。




そのように、全部食べきれない時には、どのようにするのがマナーだと思いますか。そのような場合には、サービスのかたにそのまま正直に「もうお腹がいっぱいになってしまいました。




どうもすみません。」と伝えれば良いのです。




フランス料理は、女性だからといって量を少なくしてくれるわけではありません。ですので、もしも普段から、人と比べてかなりの小食であると思われるならば、あらかじめ、お料理の量を少し少なめにしてくださいとお願いしておくのも有効です。




お料理はなんとか全部食べたけれども、デザートあたりからお腹がいっぱいになってきたという場合。デザートの場合は、何が出てくるかによって持ち帰りが出来ない場合もありますが、焼き菓子であれば、だいたいの場合は持ち帰りが可能になっていますので、お店のかたに聞いてみると良いでしょう。




わざわざ持ち帰るなんて恥ずかしいんじゃないかと思われるかたもいらっしゃるでしょうが、フランス料理は、そのひとつひとつが丁寧に時間をかけ、心をこめてシェフが作ったものです。デザートひとつとっても、決していい加減に作っているわけではありません。




ですから、持ち帰りたいと願い出るほうが、お店のかたにとっても嬉しいことだと思いませんか。中には、持ち帰ることで品質の劣化を心配するために、持ち帰りを認めていないお店もあります。




しかし、そのまま手つかずで残して帰るよりは、一応、尋ねてみたほうが良いのではないかと思います。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 12:36Comments(0)食中マナー

2010年09月28日

フランス料理のマナー(食後のお茶)

フランス料理のフルコースがデザートまで終わると、最後にコーヒーか紅茶が出されます。これらを飲む場合にもちょっとしたマナーがありますから、ぜひ覚えておいてください。




これは、フランス料理店に限ったことでなく、普通のレストランや喫茶店においても使えるマナーですから、覚えておいて損はありません。まずはカップの持ちかたからまいりましょう。




一般的な大きさのカップの場合には、カップの耳部分に人差し指をひっかけて、親指と中指で支えるような感じで持ちます。これは特に難しい持ちかたではなく、普通、このようにしているのではないでしょうか。




そうでないかただけ、気を付けるようにしてください。近年、エスプレッソコーヒーを飲む習慣もすっかり根付いたようですが、あのような小さなカップの場合には、持つ時にコーヒーカップの耳に指は入れません。




人差し指と親指でつまむような感じで持つのが良いでしょう。どちらのカップの場合にも小指を立てるのはいけません。




コーヒーや紅茶にお砂糖を入れるかたは、スプーンを使用しますが、この場合にも極力、音を立てないようにかき混ぜて下さい。使用したスプーンは、必ずソーサーの向こう側に上向きにして置いておきます。




お砂糖などを全く入れずにスプーンを使用しないかたも、飲むときには同じようにスプーンをソーサーの向こう側へ上向きに置いておきます。もしも、テーブルが非常に遠い場合・・・たとえばソファなどに座ってお茶をいただく場合には、ソーサーも膝のあたりまで持ってきて飲むのがお上品です。




ティーナプキンがあれば、それを膝に敷いて、なければハンカチなどを敷いていただいてください。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 11:10Comments(0)食中マナー

2010年09月26日

フランス料理のマナー(デザート)

フランス料理の締めくくりは、デザートですが、このデザートにもちょっとしたマナーがありますので、お話いたしましょう。デザートには、必ずデザートスプーンとデザートフォークが出てきます。




デザートの種類によっては、デザートナイフが出てくることもあります。さて、何を使って食べるべきでしょうか。




一番良いとされているのはフォークです。フォークであれば、だいたいのデザートは難なく食べることが出来ます。




しかし、デザートがアイスクリームであったり、フルーツソースがたっぷりかかっているものであったりした場合には、遠慮なくスプーンも使用してください。ケーキをワゴンで運んで来た時には、いくつくらい取ってもらったら良いでしょう。




デザートの場合は、とくに決まりはなく、食べられるのであれば2つでも3つでも構いません。プチフールが出された場合には、そのまま一口で食べてしまうようにしましょう。




中身が気になるかもしれませんが、半分だけかじりついたりするのは、よくありません。そして、デザートのあとでさらにコーヒーや紅茶が出されます。




デザートまで食べ終わったところでさっさと帰ってしまうかたもいらっしゃいますが、これはマナー違反になります。お茶まで終わったところで、フランス料理のフルコースが終わったということになりますから、最後まできっちりと楽しみましょう。




次回は、この、デザート後にいただくお茶の部分のマナーについてお話しようと思います。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 12:30Comments(0)食中マナー

2010年09月25日

フランス料理のマナー(チーズ)

フランス料理には、チーズがつきものですね。チーズ好きのかたには、もしかするとメイン料理よりも楽しみかもしれません。




ところで、チーズはメインディッシュのあとに運ばれてきますが、これはメインディッシュのひとつとして捉えたほうが良いのでしょうか。それとも、そのあとに控えているデザートの一種として捉えるべきでしょうか。




チーズは、デザートの一種として捉えて下さい。チーズもパンと同じように、サービスのかたがいくつかの種類を持って席まできてくれますから、その中でお好きな物を選びます。




この場合には、いくつ選んでも大丈夫です。また、見た目だけではどれが美味しいのかまったくわからないという場合には、遠慮なく聞いてください。




その際には、自分の好みのチーズを伝えると良いでしょう。濃厚な味わいのチーズが良いですとか、あっさりした感じのチーズが良いなどですね。




もしも、その時点ですでにお腹がいっぱいで食べられそうにないという場合には、断っても支障ありません。ですが、フランス料理を食べる際には、普段の生活では、なかなか食べることの出来ないようなチーズをいただくことが出来ますから、あまりチーズを食べる習慣のないかたも、ぜひ食べてみて欲しいと思います。




また、チーズは、とてもワインに合う食べ物ですので、ワインと一緒にいただいてみてください。チーズ自体は、パンか、添えてあるクラッカーにのせて食べて下さい。




そのままフォークで刺して食べるのは間違いですから、気を付けて下さいね。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 11:45Comments(0)食中マナー

2010年09月23日

フランス料理のマナー(パン1)

一般にレストランで何か注文をすると、ライスが良いのか、それともパンが良いのかを聞かれることがありますが、フランス料理を食べるときにも、途中でパンが運ばれてきます。ライスが運ばれてくることは、まずありません。




もちろんライスが良いか、パンが良いかと聞かれることもなく、当たり前のようにパンが運ばれてきます。フランス料理を食べる際に運ばれてくるこのパンですが、レストランによっては、一種類だけであったり、複数の種類があったりします。




運ばれてきた際にどのように受け取ったら良いのか、また、いつ、どのようなタイミングで食べるべきなのか、お分かりでしょうか。普通、運んできて下さったサービスのかたが、パンの種類を説明してくれますので、それを聞いてご自分の好きなパンを選び「これをお願いします。




」と言うと、サービスのかたが取ってくれます。もちろん、その際には、あれもこれもといくつものパンをお願いしたりせずに、一回につきひとつだけ貰うのがお上品なマナーです。




食べてなくなればまたサービスのかたが来てくれますから、ひとつずついただいてください。そして、パンを食べる際の注意ですが、基本的にフランス料理のパンは主食としてお腹を満たすために食べる物ではなく、お料理同士の味が混ざってしまわないように、お料理の合間に食べるものと思っていただけると良いと思います。




そして、最初にパンを口に運ぶのは、スープをいただいた後が良いでしょう。スープが無い場合には、オードブルの後ですね。




そのあたりから、少しずつ食べ始めて、デザートの前までには食べ終わるようにしましょう。焼きたてのパンはとても美味しいですが、パンでお腹いっぱいにならないように気を付けましょうね。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 12:11Comments(0)食中マナー

2010年09月23日

フランス料理のマナー(パン2)

前回に引き続き、今回もパンについてのマナーをお話いたしましょう。前回は、フランス料理にとってのパンの位置づけのようなものから、運ばれてきたパンをどのように取るのかという部分をお話いたしました。




今回は、パンの食べ方のマナーです。これも、多くのかたがご存じかと思いますが、パンは一口分ずつ、手でちぎって食べるのがマナーです。




パンにそのままかじり付くのはマナー違反です。そのままかじりついて良いパンは、サンドウイッチか、もしくはトーストのみと覚えておいてください。




自分の左側にあるお皿がパンのためのお皿となりますが、一口大にちぎったほうは口へ運び、残ったほうの大き目のパンは、その都度パン皿に戻します。その際にも、なるべく、大き目のパンをパン皿に置いてから、ちぎったパンを口に運ぶほうが美しく見えますね。




映画などを見ていると、たまに、お料理のソースをパンに付けて食べるシーンを目にすることもありますね。ですので、そのような行為は決してマナー違反ではないということが浸透していると思います。




ただし、イギリス式ではあまりよろしくないとされていますので、イギリスでフランス料理を食べる機会がもしありましたら、やらないほうが良いでしょう。また、フランス式であっても、ちぎったパンを手に持って、ソースに擦り付けるような食べ方はやめたほうが良いと思います。




ソースを付ける場合には、ちぎったパンをフォークに指したうえで、ソースを付けて食べると洗練された感じで美しいですね。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 11:59Comments(0)食中マナー

2010年09月22日

フランス料理のマナー(アペリティフ)

フランス料理のマナー、今日は飲み物・・・中でもアペリティフ(食前酒)についてお話しようと思っています。テーブルに着いたなら、まずは飲み物のオーダーですね。




フランス料理を食するのであれば、アペリティフを頼まなくてはいけないと思っているかたもけっこう多いようですが、そうではありません。アペリティフというのは、そもそも何のためにあるのかを考えてみましょう。




間違っても、少しでも早くお酒が飲みたいかたのためにあるのではありませんよ。食事の前に少しばかりのアルコールを飲む事によって胃を刺激し、胃酸の分泌を促して食欲を増進させることが出来るからなのです。




さらに、消化促進までもが期待出来るというメリットがあります。ですから、オーダーしたほうが、よりフランス料理を楽しめることも事実ではありますが、充分に食欲のあるかたや、アルコールに弱い方、そして懐具合がちょっと寂しいかたは無理に頼む必要はありませんのでご安心ください。




また、アペリティフをオーダーする場合には、甘いお酒は食後まで我慢しましょう。血糖値が急激に上がることで、食欲が減退してしまいますので。




アペリティフとしてもっとも適切な物というと、シャンパンでしょう。その他でしたら、シェリー、キール、キールロワイヤルなどがお勧めです。




最近では、イタリアンのアペリティフもフランス料理店に置いてある場合があります。カンパリソーダやマティーニなどでも良いと思います。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 14:01Comments(0)食中マナー

2010年09月22日

フランス料理のマナー(ワイン)

フランス料理と言えばワインですよね。そのワインの選び方ですが、最近は大変ワインに詳しいかたもいらっしゃいますから、そのようなかたは、ご自分の好みのワインをオーダーすれば良いのです。




まったくワインが解らないかたは、遠慮せずにソムリエにお願いしてみてください。その際には、何でもいいからなどと言うよりも、少しでも自分の好み・・・例えば、赤か白かでも良いでしょうし、甘いのが良いですとか、甘くないのが良いですとか、そのようなことを伝えるほうがより望ましいです。




予算を言うのも決して恥ずかしいことではないですよ。ワインが運ばれてきて、いよいよテイスティングをするというときには、必ず男性が行うようにしてください。




ワイン通な女性がやりたくなるかもしれませんが、テイスティングはそもそもコルクの屑ですとか、細かいゴミなどが浮いていないか、さらにはワインが傷んでいないかを確認するための行為ですので、レディーファーストであるはずの女性のほうがやってはおかしいということになります。もちろん、ワインにそれほど興味がなければ、テイスティングもソムリエにお願いしてしまって大丈夫ですよ。




また、テイスティングして気に入らなかったワインを換えてもらいたいというかたも、ごくたまにいらっしゃるようですが、これは受け付けられません。換えてもらえるのは、ワインが傷んでいたときに限りますので注意してくださいね。




フランス料理店で飲み残したワインについては、持ち帰ることが出来ます。これは決してマナー違反にはなりませんが、稀に持ち帰りを禁止しているレストランもあるようですので、心配でしたら事前に確認しておくとよいでしょう。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 09:41Comments(0)食中マナー

2010年09月16日

フランス料理のマナー(スープ)

フランス料理の食事の始まりはスープですね。スープは基本、飲み物と言う概念ではなく、これからは食べ物と思って食してみてください。




マナーのお話でスープとくると、皆さんはすぐに思い浮かべることでしょう。スープは決して音を立てて飲んではいけないと。




まったく、その通りです。スープは音を立てて飲んではいけないというマナーだけは、この日本においてもかなり広く知れ渡っていると思っているのですが、未だに大きな音を立てて飲んでいるかたをよく見かけます。




とても恥ずかしいことですので、すぐにやめてくださいね。そして、スープを飲むときに、スプーンをどの方向からどちらに向かって動かせば良いのか・・・このような事もマナーのうちに入りますので、ぜひ覚えておいてください。




フランス式では、スープ皿の横からスプーンを入れて真ん中に向かってすくいあげます。口に入れる時には、スプーンの先を自分に対して直角に向け、スプーンの先端から飲むようにします。




多くの日本人が行っている、スープ皿の手前からスプーンを入れて、外側に向かってすくいあげるやり方はイギリス式ですから、決して間違いではありません。が、本場フランスでフランス料理を食べることになった時などには、フランス式が望ましいでしょう。




また、残り少なくなったスープがすくいにくいからと言って、パンをちぎってスープに浸して食べたりしていませんか。もしくは、スープ皿の手前側を少しばかり持ち上げて中のスープを向こう側へ寄せ集めて、それをすくって飲んだりしていませんか。




驚くべきことに、それが正式なマナーだと思っているかたもかなりの数いらっしゃいます。本当の正式なマナーは、スプーンですくえなくなったら、どんなに美味しいスープもそこで終わりということです。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 23:39Comments(0)食中マナー