2010年09月30日

海外でフランス料理を食べる

近年、海外旅行にでかける日本人が非常に増えましたね。それにともなって、海外でフランス料理を食べる機会というのも増えたことでしょう。




とくに、ヨーロッパへ旅行に出かけるかた、中でも本場のフランスへ出かけるかたがたは、ぜひ、本場のフランス料理を食べてみたいと思うことでしょう。フランスがお好きなかたや、フランス料理がお好きなかたでしたら、フランス料理の有名レストラン「マキシム・ド・パリ」などへ出かけて食べてみたいと思わずにいられないでしょう。




ぜひ、出かけていただきたいと思います。そこまで有名でなくても、カジュアルなフランス料理レストランはたくさんありますので、もっと気軽にお食事できるほうがよいかたは、そのようなレストランを探してみて下さい。




日本にもフランス料理のレストランが多数あるように、フランス以外の外国でもフランス料理店はいくらでもあります。以前、フランスの植民地であった国ならば、まず間違いなくあるでしょう。




フランスや日本よりももっとお安く食べられる国もあると思います。ご旅行の際には、ぜひ探してみてください。




海外のフランス料理店でフランス料理を食べる場合、気をつけなくてはならないのがチップの習慣です。フランス料理に限った事ではありませんが、チップの習慣がない日本人にとって、いくらくらいのチップをどのように渡せばよいのかが、いつも困りごとですね。




最近のフランスでは、サービス料込の値段になっているので、チップの心配はほとんどいらなくなっています。伝票を必ず確認してください。




星付きのレストランや超高級ホテルなどで食べる場合には、サービス料が含まれていてもさらに5~10パーセントくらいのチップを渡すようにしてください。絶対的なマナーというわけではありませんが、そのほうがよりスマートです。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 11:12Comments(0)フランス料理

2010年09月29日

フランス料理のマナー(食べきれない時)

フランス料理は、前菜から食後の飲み物までフルコースになっていますが、人によっては途中でお腹いっぱいになってしまう場合もあるでしょう。なにかしら体調があまり良くなくて、食欲がない時だってあり得ます。




そのように、全部食べきれない時には、どのようにするのがマナーだと思いますか。そのような場合には、サービスのかたにそのまま正直に「もうお腹がいっぱいになってしまいました。




どうもすみません。」と伝えれば良いのです。




フランス料理は、女性だからといって量を少なくしてくれるわけではありません。ですので、もしも普段から、人と比べてかなりの小食であると思われるならば、あらかじめ、お料理の量を少し少なめにしてくださいとお願いしておくのも有効です。




お料理はなんとか全部食べたけれども、デザートあたりからお腹がいっぱいになってきたという場合。デザートの場合は、何が出てくるかによって持ち帰りが出来ない場合もありますが、焼き菓子であれば、だいたいの場合は持ち帰りが可能になっていますので、お店のかたに聞いてみると良いでしょう。




わざわざ持ち帰るなんて恥ずかしいんじゃないかと思われるかたもいらっしゃるでしょうが、フランス料理は、そのひとつひとつが丁寧に時間をかけ、心をこめてシェフが作ったものです。デザートひとつとっても、決していい加減に作っているわけではありません。




ですから、持ち帰りたいと願い出るほうが、お店のかたにとっても嬉しいことだと思いませんか。中には、持ち帰ることで品質の劣化を心配するために、持ち帰りを認めていないお店もあります。




しかし、そのまま手つかずで残して帰るよりは、一応、尋ねてみたほうが良いのではないかと思います。
  

コックさんが使ってるフライパン



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2010年09月28日

フランス料理のマナー(食後のお茶)

フランス料理のフルコースがデザートまで終わると、最後にコーヒーか紅茶が出されます。これらを飲む場合にもちょっとしたマナーがありますから、ぜひ覚えておいてください。




これは、フランス料理店に限ったことでなく、普通のレストランや喫茶店においても使えるマナーですから、覚えておいて損はありません。まずはカップの持ちかたからまいりましょう。




一般的な大きさのカップの場合には、カップの耳部分に人差し指をひっかけて、親指と中指で支えるような感じで持ちます。これは特に難しい持ちかたではなく、普通、このようにしているのではないでしょうか。




そうでないかただけ、気を付けるようにしてください。近年、エスプレッソコーヒーを飲む習慣もすっかり根付いたようですが、あのような小さなカップの場合には、持つ時にコーヒーカップの耳に指は入れません。




人差し指と親指でつまむような感じで持つのが良いでしょう。どちらのカップの場合にも小指を立てるのはいけません。




コーヒーや紅茶にお砂糖を入れるかたは、スプーンを使用しますが、この場合にも極力、音を立てないようにかき混ぜて下さい。使用したスプーンは、必ずソーサーの向こう側に上向きにして置いておきます。




お砂糖などを全く入れずにスプーンを使用しないかたも、飲むときには同じようにスプーンをソーサーの向こう側へ上向きに置いておきます。もしも、テーブルが非常に遠い場合・・・たとえばソファなどに座ってお茶をいただく場合には、ソーサーも膝のあたりまで持ってきて飲むのがお上品です。




ティーナプキンがあれば、それを膝に敷いて、なければハンカチなどを敷いていただいてください。
  

コックさんが使ってるフライパン



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2010年09月26日

フランス料理のマナー(デザート)

フランス料理の締めくくりは、デザートですが、このデザートにもちょっとしたマナーがありますので、お話いたしましょう。デザートには、必ずデザートスプーンとデザートフォークが出てきます。




デザートの種類によっては、デザートナイフが出てくることもあります。さて、何を使って食べるべきでしょうか。




一番良いとされているのはフォークです。フォークであれば、だいたいのデザートは難なく食べることが出来ます。




しかし、デザートがアイスクリームであったり、フルーツソースがたっぷりかかっているものであったりした場合には、遠慮なくスプーンも使用してください。ケーキをワゴンで運んで来た時には、いくつくらい取ってもらったら良いでしょう。




デザートの場合は、とくに決まりはなく、食べられるのであれば2つでも3つでも構いません。プチフールが出された場合には、そのまま一口で食べてしまうようにしましょう。




中身が気になるかもしれませんが、半分だけかじりついたりするのは、よくありません。そして、デザートのあとでさらにコーヒーや紅茶が出されます。




デザートまで食べ終わったところでさっさと帰ってしまうかたもいらっしゃいますが、これはマナー違反になります。お茶まで終わったところで、フランス料理のフルコースが終わったということになりますから、最後まできっちりと楽しみましょう。




次回は、この、デザート後にいただくお茶の部分のマナーについてお話しようと思います。
  

コックさんが使ってるフライパン



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2010年09月25日

フランス料理のマナー(チーズ)

フランス料理には、チーズがつきものですね。チーズ好きのかたには、もしかするとメイン料理よりも楽しみかもしれません。




ところで、チーズはメインディッシュのあとに運ばれてきますが、これはメインディッシュのひとつとして捉えたほうが良いのでしょうか。それとも、そのあとに控えているデザートの一種として捉えるべきでしょうか。




チーズは、デザートの一種として捉えて下さい。チーズもパンと同じように、サービスのかたがいくつかの種類を持って席まできてくれますから、その中でお好きな物を選びます。




この場合には、いくつ選んでも大丈夫です。また、見た目だけではどれが美味しいのかまったくわからないという場合には、遠慮なく聞いてください。




その際には、自分の好みのチーズを伝えると良いでしょう。濃厚な味わいのチーズが良いですとか、あっさりした感じのチーズが良いなどですね。




もしも、その時点ですでにお腹がいっぱいで食べられそうにないという場合には、断っても支障ありません。ですが、フランス料理を食べる際には、普段の生活では、なかなか食べることの出来ないようなチーズをいただくことが出来ますから、あまりチーズを食べる習慣のないかたも、ぜひ食べてみて欲しいと思います。




また、チーズは、とてもワインに合う食べ物ですので、ワインと一緒にいただいてみてください。チーズ自体は、パンか、添えてあるクラッカーにのせて食べて下さい。




そのままフォークで刺して食べるのは間違いですから、気を付けて下さいね。
  

コックさんが使ってるフライパン



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2010年09月23日

フランス料理のマナー(パン1)

一般にレストランで何か注文をすると、ライスが良いのか、それともパンが良いのかを聞かれることがありますが、フランス料理を食べるときにも、途中でパンが運ばれてきます。ライスが運ばれてくることは、まずありません。




もちろんライスが良いか、パンが良いかと聞かれることもなく、当たり前のようにパンが運ばれてきます。フランス料理を食べる際に運ばれてくるこのパンですが、レストランによっては、一種類だけであったり、複数の種類があったりします。




運ばれてきた際にどのように受け取ったら良いのか、また、いつ、どのようなタイミングで食べるべきなのか、お分かりでしょうか。普通、運んできて下さったサービスのかたが、パンの種類を説明してくれますので、それを聞いてご自分の好きなパンを選び「これをお願いします。




」と言うと、サービスのかたが取ってくれます。もちろん、その際には、あれもこれもといくつものパンをお願いしたりせずに、一回につきひとつだけ貰うのがお上品なマナーです。




食べてなくなればまたサービスのかたが来てくれますから、ひとつずついただいてください。そして、パンを食べる際の注意ですが、基本的にフランス料理のパンは主食としてお腹を満たすために食べる物ではなく、お料理同士の味が混ざってしまわないように、お料理の合間に食べるものと思っていただけると良いと思います。




そして、最初にパンを口に運ぶのは、スープをいただいた後が良いでしょう。スープが無い場合には、オードブルの後ですね。




そのあたりから、少しずつ食べ始めて、デザートの前までには食べ終わるようにしましょう。焼きたてのパンはとても美味しいですが、パンでお腹いっぱいにならないように気を付けましょうね。
  

コックさんが使ってるフライパン



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2010年09月23日

フランス料理のマナー(パン2)

前回に引き続き、今回もパンについてのマナーをお話いたしましょう。前回は、フランス料理にとってのパンの位置づけのようなものから、運ばれてきたパンをどのように取るのかという部分をお話いたしました。




今回は、パンの食べ方のマナーです。これも、多くのかたがご存じかと思いますが、パンは一口分ずつ、手でちぎって食べるのがマナーです。




パンにそのままかじり付くのはマナー違反です。そのままかじりついて良いパンは、サンドウイッチか、もしくはトーストのみと覚えておいてください。




自分の左側にあるお皿がパンのためのお皿となりますが、一口大にちぎったほうは口へ運び、残ったほうの大き目のパンは、その都度パン皿に戻します。その際にも、なるべく、大き目のパンをパン皿に置いてから、ちぎったパンを口に運ぶほうが美しく見えますね。




映画などを見ていると、たまに、お料理のソースをパンに付けて食べるシーンを目にすることもありますね。ですので、そのような行為は決してマナー違反ではないということが浸透していると思います。




ただし、イギリス式ではあまりよろしくないとされていますので、イギリスでフランス料理を食べる機会がもしありましたら、やらないほうが良いでしょう。また、フランス式であっても、ちぎったパンを手に持って、ソースに擦り付けるような食べ方はやめたほうが良いと思います。




ソースを付ける場合には、ちぎったパンをフォークに指したうえで、ソースを付けて食べると洗練された感じで美しいですね。
  

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2010年09月22日

フランス料理のマナー(アペリティフ)

フランス料理のマナー、今日は飲み物・・・中でもアペリティフ(食前酒)についてお話しようと思っています。テーブルに着いたなら、まずは飲み物のオーダーですね。




フランス料理を食するのであれば、アペリティフを頼まなくてはいけないと思っているかたもけっこう多いようですが、そうではありません。アペリティフというのは、そもそも何のためにあるのかを考えてみましょう。




間違っても、少しでも早くお酒が飲みたいかたのためにあるのではありませんよ。食事の前に少しばかりのアルコールを飲む事によって胃を刺激し、胃酸の分泌を促して食欲を増進させることが出来るからなのです。




さらに、消化促進までもが期待出来るというメリットがあります。ですから、オーダーしたほうが、よりフランス料理を楽しめることも事実ではありますが、充分に食欲のあるかたや、アルコールに弱い方、そして懐具合がちょっと寂しいかたは無理に頼む必要はありませんのでご安心ください。




また、アペリティフをオーダーする場合には、甘いお酒は食後まで我慢しましょう。血糖値が急激に上がることで、食欲が減退してしまいますので。




アペリティフとしてもっとも適切な物というと、シャンパンでしょう。その他でしたら、シェリー、キール、キールロワイヤルなどがお勧めです。




最近では、イタリアンのアペリティフもフランス料理店に置いてある場合があります。カンパリソーダやマティーニなどでも良いと思います。
  

コックさんが使ってるフライパン



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2010年09月22日

フランス料理のマナー(ワイン)

フランス料理と言えばワインですよね。そのワインの選び方ですが、最近は大変ワインに詳しいかたもいらっしゃいますから、そのようなかたは、ご自分の好みのワインをオーダーすれば良いのです。




まったくワインが解らないかたは、遠慮せずにソムリエにお願いしてみてください。その際には、何でもいいからなどと言うよりも、少しでも自分の好み・・・例えば、赤か白かでも良いでしょうし、甘いのが良いですとか、甘くないのが良いですとか、そのようなことを伝えるほうがより望ましいです。




予算を言うのも決して恥ずかしいことではないですよ。ワインが運ばれてきて、いよいよテイスティングをするというときには、必ず男性が行うようにしてください。




ワイン通な女性がやりたくなるかもしれませんが、テイスティングはそもそもコルクの屑ですとか、細かいゴミなどが浮いていないか、さらにはワインが傷んでいないかを確認するための行為ですので、レディーファーストであるはずの女性のほうがやってはおかしいということになります。もちろん、ワインにそれほど興味がなければ、テイスティングもソムリエにお願いしてしまって大丈夫ですよ。




また、テイスティングして気に入らなかったワインを換えてもらいたいというかたも、ごくたまにいらっしゃるようですが、これは受け付けられません。換えてもらえるのは、ワインが傷んでいたときに限りますので注意してくださいね。




フランス料理店で飲み残したワインについては、持ち帰ることが出来ます。これは決してマナー違反にはなりませんが、稀に持ち帰りを禁止しているレストランもあるようですので、心配でしたら事前に確認しておくとよいでしょう。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 09:41Comments(0)食中マナー

2010年09月21日

フランス料理のマナー(ナプキンの使い方2)

引き続き、今回もナプキンの使い方を説明いたしましょう。ナプキンは、万が一食べ物をこぼした時に洋服が汚れないように膝のあたりに敷いておくもの・・・と思っている日本人は非常に多いです。




しかし、ナプキンの用途はそれだけではありません。フランス料理店では、このナプキンを上手に使えるか否かでフランス料理を食べることに慣れているか、慣れていないのかを見極めることすら出来るでしょう。




ですから、初心者のかたはとくにナプキンの使い方には注意をしてくださいね。前回、ナプキンで口周りを拭いても一向に構わないというお話をしましたが、逆にナプキンでやってはいけないことというのがあります。




それは、顔を拭いたり汗を拭ったりすることです。まして、鼻をかむなどというのはもってのほかです。




日本では、レストランなどで出されるおしぼりで顔や汗を拭うかたは多いですが、ナプキンでは絶対にやらないでください。また、口を拭う際に、女性のかたの口紅がべっとりと付いてしまうのもよろしくありません。




口紅は、食事の前に拭き取っておくようにしてください。食事の最中に、万が一、お水やワインをこぼしてしまったときにも、ナプキンを使用する必要はありません。




サービスのかたがすぐに駈けつけて対処してくれるはずです。食事が終わって席を立つ時には、ナプキンをきれいに畳んではいけません。




きれいに畳むのは、お料理がまずかったという印となります。適当に丸めておくのも見た目が悪いので、真ん中をつまんでピラミッド型になるような感じでそのままデザート皿の右側に置いておくのが良いでしょう。
  

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Posted by てこちゃん  at 11:29Comments(0)食前マナー

2010年09月19日

フランス料理の歴史(3)

前回からの続きのお話です。実はフランス料理は、日本のお料理の影響も受けているというところからでしたね。




実際、その通りなのです。1970年代に入ってからの事ですが、日本の懐石料理をこれまでのフランス料理に取り入れたのです。




たとえば、決して濃厚ではない軽いソースですとか、新鮮な素材を活かした調理など、それまでとは異なった新しい料理を創造したわけです。ゴー・ミヨがこの新しいフランス料理を「ヌーベル・キュイジーヌ」と呼んで、それが世界中に広まり話題になりました。




「ヌーベル・キュイジーヌ」・・・聞いたことはございませんか。日本のエッセンスを取り入れたフランス料理のことですから、ぜひ覚えておきたいですね。




ちなみにゴー・ミヨというのは、人の名前ではありません。料理評論家のHenri Gault(アンリ・ゴー)とChristian Millau(クリスティアン・ミヨ)によって書かれた、レストランガイドのことを言います。




ミシュランのような物ですね。フランスで最も強い影響力を持っています。




ミシュランのほうは販売部数で勝っていますが、ゴー・ミヨのほうはお料理の質を純粋に評価することを方針としており、潔癖さにおいては、ミシュランよりも勝っているとの評判があります。実際、掲載するレストランから掲載料金を貰っていないことが、より信頼性の高いガイドブックであることを証明しているということになりましょう。




フランス料理について詳しくなりたいのであれば、ゴー・ミヨも、是非とも覚えておきたいですね。
  

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Posted by てこちゃん  at 18:23Comments(0)フランス料理の歴史

2010年09月18日

フランス料理のマナー(ナプキンの使い方1)

今回から、いよいよ食事のマナーの説明に入っていこうと思います。食事といいましても、まずはナプキンを膝の上に広げるところからですね。




ナプキンはフランス料理でなくても使用しますから、他のお料理の時にもマナーにそって出来るように、しっかりと覚えましょう。膝の上に広げる場合、ナプキンの3分の1~半分位の部分を折り曲げるのが一般的なテーブルマナーです。




その際、ナプキンの折り目は手前・・・つまり自分側に向けるようにしてください。そのほうが、実際に口元などを拭いたりする場合に使いやすいです。




白くてきれいなナプキンで口周りを拭くことを躊躇してしまい、自分のバッグからティッシュなどを取り出して口を拭うかたがいらっしゃいますが、これは、テーブルマナーから言いますと、失礼な行為にあたってしまいますので気を付けてくださいね。ナプキンは口や手を拭くための物でもあるのですから、遠慮せずに使ってください。




また、食事の最中に、ナプキンが膝からスルリと床に落ちてしまう場合もありますよね。そんな時には、つい自分で拾ってしまいがちですが、ウェイターを呼んで拾ってもらいましょう。




これは、ナイフやフォークを落とした場合にも同じです。必ずウェイターを呼んで拾ってもらいます。




こんなことくらいで、わざわざウェイターを呼ぶのは申し訳ないと思ってしまうのも理解できますが、フランス料理店では拾ってもらうことが正しいマナーと言えます。また、食事中になんらかの理由で席を立つ場合には、テーブルの上ではなく、椅子の座る部分にナプキンを置いて席を離れるようにしてくださいね。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 18:20Comments(0)食前マナー

2010年09月18日

フランス料理のマナー(入店時)

今回からしばらくの間、フランス料理のマナーについてお話しようと思います。マナーだけがネックになって、フランス料理店へ入ることを躊躇っているかたがたが本当に多いからです。




最初から全てを完璧にする必要はありませんから、覚えられる部分から覚えていってください。今回はまず、入店時のマナーから始めようと思います。




フランス料理店に入る場合、多くは男性と女性のカップルで入りますよね。その場合、お店のドアを開けるのは男性の役目ということをまず覚えておいてください。




もしくは、お店のかたが開けてくれるのを待ちましょう。欧米では「レディーファースト」といって、なんでも女性を優先させてあげるという習慣がありますが、テーブルマナーであっても、やはりレディーファーストは守らなくてはならないのです。




フランス料理店に入る場合、先に予約を入れていると思いますが、その確認をする場合にも男性がしなくてはなりません。たとえば、「私は、予約しました○○です・・・」というような感じでですね。




そうすると、お店のかたが席まで案内してくれますから、それについていけば良いのです。もちろん、女性はお店のかたと並んで歩いていってください。




フランス料理店でもかなりカジュアルなお店では、席への案内が無い場合もあります。そのような場合には、男性が女性を席までエスコートしてあげればよいのです。




日本ではレディーファーストが浸透していないので、つい女性を優先するのを忘れてしまいがちでしょうが、この習慣は国際社会ではごく当然のマナーとなっていますので、ぜひあなたの習慣にしていただきたいですね。
  

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2010年09月16日

フランス料理のマナー(スープ)

フランス料理の食事の始まりはスープですね。スープは基本、飲み物と言う概念ではなく、これからは食べ物と思って食してみてください。




マナーのお話でスープとくると、皆さんはすぐに思い浮かべることでしょう。スープは決して音を立てて飲んではいけないと。




まったく、その通りです。スープは音を立てて飲んではいけないというマナーだけは、この日本においてもかなり広く知れ渡っていると思っているのですが、未だに大きな音を立てて飲んでいるかたをよく見かけます。




とても恥ずかしいことですので、すぐにやめてくださいね。そして、スープを飲むときに、スプーンをどの方向からどちらに向かって動かせば良いのか・・・このような事もマナーのうちに入りますので、ぜひ覚えておいてください。




フランス式では、スープ皿の横からスプーンを入れて真ん中に向かってすくいあげます。口に入れる時には、スプーンの先を自分に対して直角に向け、スプーンの先端から飲むようにします。




多くの日本人が行っている、スープ皿の手前からスプーンを入れて、外側に向かってすくいあげるやり方はイギリス式ですから、決して間違いではありません。が、本場フランスでフランス料理を食べることになった時などには、フランス式が望ましいでしょう。




また、残り少なくなったスープがすくいにくいからと言って、パンをちぎってスープに浸して食べたりしていませんか。もしくは、スープ皿の手前側を少しばかり持ち上げて中のスープを向こう側へ寄せ集めて、それをすくって飲んだりしていませんか。




驚くべきことに、それが正式なマナーだと思っているかたもかなりの数いらっしゃいます。本当の正式なマナーは、スプーンですくえなくなったら、どんなに美味しいスープもそこで終わりということです。
  

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2010年09月15日

フランス料理のマナーについて

ちょっと高級なレストランに出かけて、フランス料理を食べてみたいと思うかたは多いでしょう。親しいかたのお誕生日や、クリスマス、バレンタインデーにホワイトデー、結婚記念日などなどフランス料理を食べるにふさわしいイベントは数多くあります。




とくにイベントなどなくても、仕事や家事を頑張った自分へのご褒美としてでも良いでしょうし、ただ美味しい物が食べたくなった・・・という理由だって良いですよね。ですが、高級なだけならまだしも、お料理を食べるために細かいマナーが色々と必要だということになると、どうも足が遠のいてしまいますよね。




何かのきっかけで一度でもフランス料理を体験したことがあるかたでしたら、それほど引っ込み思案にはならないと思いますが、未だかつて一度も体験したことがないかたにとって、マナーは大きな壁だと思います。マナーがわからずにどうやって食べて良いのか分からなかったり、自分がマナー違反をしているのではないかとドキドキしながら食べるのでは、せっかくの美味しいお料理も台無しになってしまいますね。




こればかりは、経験を積まなければどうにもしようがありません。極端な話、フランス料理であろうとも、ファミリーレストランで食事をする時のような気軽さで食事が出来るようになるためには、経験を積むしかないのです。




それには、マナーを心得ている友人と最初に出かけるのが最適です。または、都市によってはマナー講座のようなものもあります。




そのようなチャンスも無いのであれば、自分でマナーを勉強して、いくらかでもカジュアルなフランス料理店へ出かけ、実践してみるしかないでしょう。これからしばらくの間、マナーについての記事を書いていこうと思います。




今一度、勉強してしっかりとマナーを覚え、フランス料理店へ気軽に出かけられる人物になってみませんか。
  

コックさんが使ってるフライパン



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2010年09月14日

フランス料理のマナー(手荷物)

フランス料理店に入り、席につくところのマナーまでお話しましたね。そこまでのところは、しっかりと頭に入りましたか。




本日は、そのあとの部分・・・つまり、席に着いたあと、手荷物をどうするのか、というところからお話してゆきましょう。細かいことですが、手荷物は目立つ部分でもあるので覚えておくべきです。




男性は手荷物など持たないかたも多いですが、女性はほとんどの場合、ハンドバッグなどを持っていますよね。パーティーバッグくらい小さな物であれば、膝の上に置いておいてもかまいませんが、ある程度の大きさがあるバッグを膝の上に抱えたままでは、リラックスして食事をすることが出来ません。




さて、どこに置くのがマナーとして正しいと思いますか。ちょっと考えてみて下さい。




フランス料理に限った事ではないと思いますが、お料理のサービスは座っている人間の左側から行われるのが普通です。ということであれば、自分が座っている左側にバッグや荷物を置くとサービスの邪魔になってしまいますよね。




ですから、右側の床の上に置くのが正しいマナーと覚えて下さい。フランス料理を食べる特別な日ということで、高価で大切なバッグを持参してきていると思いますが、間違ってもテーブルの上などに置かないようにしてください。




フランス料理店では、床もきれいに拭いているでしょうから、そんなに心配なさらずに右側の床上に置くようにしてくださいね。さて、いよいよ次回からは食事に関するマナーに入っていこうと思いますので、お楽しみに。
  

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2010年09月11日

フランス料理のマナー(着席時)

本日は、フランス料理店での着席時のマナーについてお話しようと思います。まず、レストランのテーブル席というのは、その日におもてなしを受けるゲストが座るための「上席」という席が存在するということを覚えておいてください。




そして、その上席というのはレストランの出入り口から見た場合に、より遠い席ということになります。その上席には、おもてなしを受けるほうが座るのです。




おもてなしをするほうが座ってはいけません。レストランの作りによっては、どちらが出入り口より遠い席なのかちょっと区別がつきにくい場合もあるでしょう。




そのような場合には、レストランの支配人がテーブルのそばまで行き、最初に椅子を引いた席が上席になるということを覚えておくと良いですね。上席には、やはりレディーファーストで女性が座ってください。




女性がちゃんと席に腰を下ろす前に男性が座ってしまうのは、かなり失礼な行為ととられますので気を付けて下さいね。着席時ですが、椅子の左側から行ってください。




退席の場合も同じで、つねに左から・・・ということを忘れないでください。フランス料理店で食事をしようというのであれば、このような部分も、れっきとしたテーブルマナーのひとつですので、しっかりと覚えておきたいものです。




着席したら足を組んで座るのもやめましょう。よほどテーブルクロスが長い場合でない限り、テーブルの下の脚部分は周りから丸見えだということを忘れずに、足元にも気を配ってくださいね。
  

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Posted by てこちゃん  at 10:26Comments(0)食前マナー

2010年09月09日

フランス料理とは(2)

フランス料理について、さらに詳細をご説明いたしましょう。フランス料理について既に充分に詳しいかたには当然のことであっても、これから興味を持つであろう人々にとっては、まだまだ未知の事だらけだと思います。




フランス料理を初めて食べてみたのだが、あまりの美味しさにびっくりして大好きになってしまった・・・普通は、そのようなところからフランス料理のファンになるものですし、気に入って興味を持てば色々なことを深く調べてみたくなるというものです。このブログが、そのようなかたがたのお役に立ちましたら幸いです。




さて、「フランス料理」という呼び名は日本においての呼び名ですが、近頃では「フレンチ」などという呼び方も定着してまいりましたね。それでは、本場フランスではなんというかご存じでしょうか。




「la cuisine francaise(ラ・キュイズィーヌ・フランセーズ)」と呼びます。cuisine(キュイズィーヌ)という単語を聞いたことはありませんか。




日本語にすると、「キュイジーヌ」や「クイジーヌ」などと発音される場合もあります。この部分が「料理」という意味になります。




英語で言うフランス料理は「French cuisine(フレンチ・クィズィーン)」です。また、フランス料理は、世界三大料理と呼ばれるお料理のうちのひとつでもあります。




世界三大料理は日本人が選んだもののようですが、フランス料理、中華料理、トルコ料理の三つです。つまり、日本人の味覚にも美味しいと感じられるお料理なのでしょう。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 23:28Comments(0)フランス料理

2010年09月07日

フランス料理とは(1)

フランス料理・・・こう聞くと、どんなイメージが頭に浮かびますか。一般的には、とても高級なレストランでいただく、フルコースの美味しいお料理の数々を思い浮かべるのではないでしょうか。




さらに、ソースで味わうお料理だというようにイメージされるかたも多いでしょう。また、フランス料理は、一皿一皿がまるで小さな芸術品のような仕上がりになっていて、見る分にもとても優雅な気分にさせてくれますから、そのようなアート的な一皿をイメージするかたもきっといらっしゃいますね。




中には、フランス料理をいただくときの、テーブルマナーが面倒だと思うかたもいらっしゃるかもしれません。これらは、どれもフランス料理のイメージとして的を射ていると思います。




フランス料理には、非常に高級なイメージがつきまとい、誰もが一度は食べてみたいと思いながらも、食べたことが無いというかたも多いはずです。実際、フランス料理は宮廷で出されていたお料理ですから、高級なのが当然なのです。




「フランス料理」という名前から、フランス人は毎日のようにこのような高級なフランス料理を食べているのかというと、まったくそのようなことはありません。そもそもフランス料理とは、広義の意味においては、フランス人が普段いただく一般的な食事全般を指しますが、これからお話しようとするフランス料理は、先に挙げた皆さまのイメージ通りの高級なものです。




日本人にとっての懐石料理のようなものが、フランス人にとってのフランス料理にあたると思っていただければ、良いのではないかと思います。
  

コックさんが使ってるフライパン



Posted by てこちゃん  at 09:10Comments(0)フランス料理